田代君(D3)の論文が Macromolecules誌 に掲載決定

田代智哉さん(D3)が進めた高分子イオンゲルに関する研究成果が “Macromolecules誌” に受理されました。

本論文では、イオン液体(IL)を溶媒とするTetraPEGイオンゲルを対象として、高分子とILカチオンとの分子間相互作用が高分子ゲルの力学特性に与える影響を明らかにしました。特に、弾性率の温度依存性測定により、実測弾性率をエントロピー成分とエネルギー成分に分離して解析し、ILカチオンとPEG鎖との相互作用が「負のエネルギー弾性」を生み出すことを実証しました。さらに、Li塩の添加により形成するLiイオン-PEG相互作用(錯体形成)とそれに伴う高分子コンフォメーション変化が、エネルギー弾性とエントロピー弾性の両方に寄与することを定量的に明らかにしました。
本研究は、酒井崇匡教授(東京大学)、作道直之准教授(東京大学・ZEN大学)との共同研究成果であり、高分子ゲルのエネルギー弾性の分子起源をイオン液体中で初めて明らかにした研究として、高分子科学分野の国際学術誌「Macromolecules」に掲載されます。

“Ion–Polymer Interactions Control Energetic Elasticity in TetraPEG Ion Gels”
T. Tashiro, A. Kato, N. Sakumichi, T. Sakai, and K. Fujii*
Macromolecules (2026). accepted
ChemRxiv (2026). DOI: 10.26434/chemrxiv.15001598/v1