横浜国大、大阪大との共同研究成果が J. Phys. Chem. B誌 に掲載決定

横浜国立大学・上野先生、大阪大学・近藤先生との共同研究成果の一部が アメリカ化学会の学術誌 The Journal of Physical Chemistry Bに受理されました。
本研究では、リチウムイオン電池用高濃度電解液において、溶媒分子の構造的柔軟性がイオンのホッピング輸送を可能にすることを分子レベルで明らかにしました。DFT計算によるポテンシャルエネルギー曲面解析やRaman分光・高エネルギーX線散乱実験等を組み合わせ、溶媒の構造緩和能が配位子交換を促進し、リチウムイオンの拡散挙動に影響を及ぼすことを示しました。これにより、分子設計に基づく高性能電解液の開発に向けた新たな指針を提案しています。
“Conformational Flexibility of Solvent Molecules Enables Li-ion Hopping in Highly Concentrated Electrolytes”
S. Sawayama, S. Kondou, K. Ueno, and K. Fujii*
J. Phys. Chem. B (2025). accepted