池田さんの論文がACS Applied Polymer Materials誌に掲載決定

池田奈美恵さん(2023年3月, 博士前期過程修了)が進めた高分子イオンゲル電解質に関する研究成果が “ACS Applied Polymer Materials” に受理されました。
本論文では、イオン液体中に可溶化するポリエーテルが、Li塩の添加(塩析効果)により不溶化し、さらに高濃度化すると再び可溶化するという特異的な高分子可溶化現象を見出し、その溶解メカニズムを分子レベルで解明しました。さらに、再可溶化した高分子(Tetra-arm poly(ethylen glycol, TetraPEG)をネットワーク化することで濃厚イオン液体電解液を含有するイオンゲル電解質を合成し、その基礎物性と電気化学特性を評価するとともに、Liイオン電池用ゲル電解質としての適応性を調べました。

“Unusual Polyether Dissolution in Salt-Concentrated Ionic Liquid Electrolytes: Application to High-Performance Ion Gels for Lithium-Ion Batteries”
N. Iketa, Y. Deguchi, S. Sawayama, and K. Fujii*
J. Appl. Polym. Mater. (2025) accepted.