研究室配属希望の学生さんへ

藤井研究室では、溶液化学(物理化学/分析化学)・電気化学・高分子物理など複数の研究分野を横断した包括的な研究を展開しています。これに伴い、実験研究では研究室内の実験装置はもちろん、学外の大型研究施設や共同研究先への出張測定、コンピューターを用いた計算化学など様々な手法を駆使して研究を進めます。
 しかしながら、”知識”と”技術”は働く時代と場所に依存して使えなくなるため、研究テーマの専門知識や実験装置の使い方などの目先の知識/技術が社会に出た後に直接役に立つことはほぼほぼありません。では、社会人になる前の最後の活動の場である「研究室」では何をやるのでしょう?

研究活動の本質は”思考”と”表現”にあり、これらは「仕事」をする上での必須事項です。この”思考”と”表現”にみなさんの”個性”が1つ加わると替えのきかない人材になります。当研究室の教育方針は、化学というフィールドを通じて、物事を論理的に思考・表現することで、必ず結果を出すです。これをみなさんの個性を反映しながら研究テーマで体現できるよう指導します。「研究をする=実験をする」ではありません。実験は手段の1つであり、研究の本質ではないと考えています。
 研究室メンバーと協力して良い仕事がしたい、という意思と意欲のある学生さん、是非私たちと一緒に研究しませんか?

研究室の毛色
  • 実験系の研究室ですが、研究内容の特性上、毎日朝から晩まで実験することはまずありません。
  • “実験”は目的を達成するための”手段”なので、どちらかというと、実験データを解析して→正しく解釈し→明確なモデルを立てて→次の手を打つといった結果を出すためのプロセスを重要視しています。
  • 実験条件を試行錯誤的に動かしてたくさん実験する、というタイプの研究はほぼ行いません。狙いを定め、目的を達成するための最短ルート・次善ルートを組み立てながら論理的に研究を進めます
  • 学部・修士の3年間研究すると、学術論文1〜2報分の成果が必ずでます。
  • 修士課程に進む人は、修了までに自らのデータを英語で論文化、国際誌に投稿できる体制を整えています。論文執筆時は密着マークで指導します。第一著者はもちろん学生さんです
  • コアタイムはありません。毎日10:00~11:00あたりに研究室に来て研究を進め、バイトの時間に帰る、でそこそこの成果はでます。
  • ただし、やるべきことはきっちりやってもらいます。みなさんへの期待が大きい分、多くのことを求めると思います。
研究室見学

研究室見学はいつでもOKです(見学に来る前に、メールでアポをとってくれると大変助かります)。教員不在時には研究室学生が対応してくれます。興味のある方は是非一度訪ねて来てください。
特に、研究室配属を直前にひかえた学部3年生の来研をお待ちしております。
藤井居室:本館南412号室
学生居室:本館南410号室